地獄の沙汰も… 1
地獄の沙汰も、金次第?
一般人の常識では考えられない世界というのがあるようです。
教科書業界―これは、明らかに存在する。
そのことは前の章でみた通り、一社で何千万冊という驚異的な発行数量をみれば納得できる。
普通の単行本ではミリオンセラーといっても、減多にない現象である。
これを金額的にみれば、普通の単行本定価を千二百円としても、小学校教科書の一点当り平均定価が二百十二円(五十九年度用)であるから、ざっと六分の一ということになる。
一方、小学校の教科書需要冊数は一億二千百七十八万五百冊であるから、その六分の一は約二千三十万冊。
金額面から割り出しても、とても普通の単行本は足許にも及ぼない大ベストセラー群である。