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2010年07月 アーカイブ

中国の経済

私は、文化のみがその国の未来を決定するという文化決定論者ではありません。


もしマルクス主義=毛沢東思想が中国の超長期の動向である資本主義的近代化とあい入れる思想であれば、それが長く中国に土着化していく可能性もあるでしょう。


しかし事実はまったくその逆です。


そこでこの中国的に変容されたマルクス主義も、長いタームから考えれば、結局は放逐されていく可能性が高いです。


その場合には、中国は真の近代化をなしとげ、資本主義大国に生まれ変わるでしょう。


ただし、中国の支配層の問には、もし、中国にいまの共産党のような強力な統一的政治組織がなくなり、かつイデオロギーも消滅して、そこに外国資本が自由に投資できるようになったとしたら。


再度、19世紀的な植民地状態が再来するのではないかという恐れが根強いです。


中国政府には、かつて日本をはじめとした列強諸国が、強盗のようにして租界を創り、各地を割譲するといった状況が、ふたたび来るのではないでしょうか。


そこまでいかなくとも、中国大陸が、外国の資本主義の餌食となって喰い荒らされてしまうのではないかという、強い危機感があるはずです。


この不安感が強く働いている以上、中国政府はたとえ本格的な近代化を決意しても、変化を急速に推進することはできないでしょう。

中国の経済 2

共産党支配下の中国の歴史は、右へ行ったり、左へ来たり・・・


きわめて政治的に不安定な歴史でした。


実務派官僚が近代化政策を推進すると、それに対する思想重視派の反動で、整風運動などのイデオロギー的な締めつけが激しくなります。


そして、しばらくすると、その反動にたいして近代化の波が起きるといったジグザグのくり返しです。


中国に多大な混乱と流血をもたらしたあの文化大革命も、毛沢東を中心とする思想派が劉少奇を中心とした実務派に対して仕掛けた権力闘争であり、四人組裁判はその思想派に対して実務派がおこなった報復劇でした。


こうした明日はどうなるかわからないという状況の中で生きている中国の農民は、基本的には生活がよくなればいいのであって、イデオロギーなどどうでもいいというのが正直なところでしょう。

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